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program-A

野村建太 Kenta Nomura

「快速急行ガタゴトフィルム」"Clickety-Clack Film "High-speed Express”"

[Time/Year/Category]

21min/2015

デジタルでしか映像制作をやってこなかった私には、フィルムは既に映画のメタファーだ。レールを枕木で無数に区切った線路をフィルムに見立てたり、マス目が400個並ぶ原稿用紙から映画を感じるのと同じくらいに。
隣り合ったコマとコマに、時間も空間もかけ離れた映像を並べて置くためには、8ミリフィルムを使うことが、今のところは必要だったのだ。フィルムと電車のモチーフを使えば、まだまだスピードは出せる!

Commentary from TEB:
誰もが触れたことのある日常的な風景を使って、映画の構造を問う作品を制作している。今回は、フィルムへダイレクトペイントするように撮影した映像を、さらに細かく編集することで、映像のアニメーションとしての構造(1コマ1コマが連なって物が動いて見えるつくり)を顕在化する。異なる時空の車窓や、アスファルトを踏む足元をコマ単位で往復することで、ガタゴトとしたぎこちない動きが生成される。

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[Artist]

1987年、京都府生まれ。2012年、日本大学大学院芸術学研究科映像芸術専攻修士課程修了。同大学芸術学部映画学科助手を経て、2014年か

ら助教。8ミリフィルムのシングルフレーム撮影と、日記を書く過程を長回しするという二つの方法を用いて、「日記映画」について思考する映

像作品を制作している。近作では、日記映画として日々を記録することと「アニメーション」に共通性を見出し、創作と研究を行っている。


Filmography

  • 『ガタゴトフィルム』イメージフォーラムヤングパースペクティヴ2011

  • 『ガタゴトフィルム2011』イメージフォーラムヤングパースペクティヴ2012

  • 『ガタゴトフィルム交換日記』日本映像学会第39回大会

  • 『極私的アニメーション入門』日本映像学会第40回大会


※掲載情報は公開当時のものです。

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