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program-D

岡村知美, 西崎啓介 Tomomi Okamura, Keisuke Nishizaki

「10年後の24歳へ」

[Time/Year/Category]

5min/2015

例えば今わたしがこの場でガクッ!と息絶えて、
まわりの人が誰にもそれに気づかないで立ち去ってしまって、
さらにその後数十年そこに誰も立ち寄らなかったとしたら、
多分そのときその場所に残っているのは、有機物であるわたしの身体ではなく、
多分今私が着ている服だったり時計だったりするんだと思うんですけど、
当たり前に持ち主の身体を温めたり、時間を教えてくれていた道具が、
実は主よりもはるかに永い、別の人生を生きるものなんだ、と考えると、結構ハッとさせられる事実な気がします。

そんな感じで、例えばこの先数年間で私の今いる街がカラカラに衰退してしまったとしても、
多分そこにはモノがモノとして厳然とあって、
我が物顔で息づいていてたりするんではないか、
というようなことを夢想して、怖い気持ちになったり、
妙にホッとしたりしながら撮った作品です。

Commentary from TEB:
ドイツ・オーバーハウゼン国際短編映画祭のコンペティションに2年連続ノミネートされた、岡村と西崎による共同プロジェクト。今回はこれまでのコンセプチュアルな制作アプローチから離れ、日常で遭遇したシーンから得たイメージを優先し、なぜそれが心に残るのか自問しつつテーマを探った。 書き割り背景にもならないような雑木林や農道など、地方都市のありふれた風景の断片を、独自の観点で再構成していく。

[Link to watch]

[Artist]

岡村知美:

長野県生まれ

企業VP、MV制作会社、

映画宣伝美術デザイン事務所などの勤務を経て2011年独立

以降、フリーランスで映像演出・編集・CG制作を行う


Filmography

  • 2014年 第60回 オーバーハウゼン国際短編映画祭(ドイツ)

  • 新千歳空港国際アニメーション映画祭2014

  • IFF Message to Man2014

  • 18. Internationale Kurzfilmtage Winterthur

  • Seoul international Extreme-Short Image & Film Festival 2014

  • 28th Leeds International Film Festival

  • 2015年 第61回 オーバーハウゼン国際短編映画祭(ドイツ)

  • 2015年 長野渋温泉「ONSEN SOUND & ART VILLAGE 渋響」参加


西崎啓介:

映像ディレクター、イラストレーター、アニメーターとして

都内制作会社に勤務の傍ら、自主制作でアニメーションなどを制作


Filmography

  • baca-ja 2007 映像コンテンツ部門 佳作「衛星の夏」

  • 2014年 第60回 オーバーハウゼン国際短編映画祭(ドイツ)

  • 新千歳空港国際アニメーション映画祭2014

  • IFF Message to Man2014

  • 18. Internationale Kurzfilmtage Winterthur

  • Seoul International Extreme-Short Image & Film Festival 2014

  • 28th Leeds International Film Festival

  • 2015年 第61回 オーバーハウゼン国際短編映画祭(ドイツ)


※掲載情報は公開当時のものです。

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