program-D
川越良昭 Yoshiaki Kawagoe
「だって、あさって」"a sign of the day after tomorrow"

[Time/Year/Category]
27min/2015
いつもタイトルだけが先に浮かび、最後までタイトルだけしか決まらないような作品を創っている。
ただ、すべてが原初に、粒子のように均等で後ろ向きにも進む物語を作りたいと思う。
この「だって、あさって」という作品には、創造する子と言葉の手、タイムキーパー、そして見習いのクラウンが出てきます。
彼らは時間(日常)というものを分節化するために物語内に放たれた者たちです。
最後に彼らは、無邪気な永久機関(遊戯)に回収されてしまうのですが、
物語に魔法をかけて去ってゆきます。
タイトルしか決まっていないので、
このように作品ができてから、ストーリーを考えることも可能です。
そうやって、観る人の数だけの物語ができたら、
私にとって、こんなに嬉しいことはありません。
Commentary from TEB:
編集マンでもある作者は、高度な編集技術を駆使し”騒音がでない乗り物”のような作品を創り出す。今作は「皆別々に隔離され漂いながらも、同じ軌道を進んで元に戻る」そんな観覧車のカットに象徴される。様々な日常の景色たちが影のようにさまよい、でも実はすべてが巧妙な連想ゲームで繋がれていて、ラストで一気に集約される…そこで初めて私達は、この乗り物に乗っていたことに気づき、驚くのだ。自身初の30分に迫る大作。
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[Artist]
ブライアンジョーンズの死亡した日に生まれる。
日本大学大学院 芸術学研究科 映像芸術専攻1期生。
大学院修了後、授業補助として2年間大学勤務。
半年間のニート生活ののち、映像編集のバイトを始める。
現在、フリーランスの映像編集者。
Filmography
「NUTS」 ふくい国際メディアアートフェスティバル
「空感」 インターカレッジ・テクノアートフェスティバル
「その沈黙にたいする嫉妬として」 グループ展 “戦う映像 Seven Japanese Artists”
「ひるに近い朝」 スカイパーフェクTV インディーズジャングル
「構ー干渉」 グループ展 “左手にラッパ”
「S.F. Science Fiction」 グループ展“三十路と銀河系”
東京映像旅団上映会 第1回~8回
※掲載情報は公開当時のものです。