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奥野邦利 Kunitoshi Okuno
「未来の考古学 File NO.002」"Archaeology of the Future File NO.002"

[Time/Year/Category]
15min/2015
作中の映像は、未来を描いたものではありません。
もちろんSF的要素は全くなしです。
ここで、ご覧くださるみなさんに一つお願いがあります。
どうか自分が未来に生きる人類だと想定してください。
どのくらいの未来かは、みなさんにお任せします。
ただ、映しだされる映像が、考古学的発見となりうる程度でないと困ります。
3つの映像は、作者の思考を追認するようなものではありません。みなさんに知のリソースを提供もしません。
発掘された古代の遺物を陳列するように、僕は、未来の考古学者のつもりで編纂を始めました。
今回は、File NO.002です。
Commentary from TEB:
映像の持つ可能性を見据え、四半世紀もの長きに渡り様々なアプローチで制作を行ってきた作者。その一つの答えが『未来の考古学』だと言っても良いだろう。前作に引き続く形で創られたこのシリーズは、“未来から現代の映像を検証する”という超越的な視点を持っている。「自分が未来からこの映像を見たらどう思うか?」に加え、「自分が編纂者だったら何の映像を選ぶか?」という観点でも楽しんでみてほしい。
[Link to watch]
[Artist]
1969年東京生まれ。日本大学大学院芸術学研究科映像芸術専攻修了。現在は日本大学芸術学部映画学科へ勤務する傍ら、変容するメディア
と物語の関係を軸にした映像作品の制作を手掛けている。近年は彫刻やライブ演奏、演劇など、他領域の作家とのコラボレーションも積極的
に進め ている。日本映像学会理事。
Filmography
『無形の者』“Metaphysics of existence”, Festival Signes de Nuit 2007(パリ)