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program-B

川越良昭 Yoshiaki Kawagoe

「あ可よろし」"A-KA-YO-RO-SHI"

2018-yoshiaki-kawagoe

[Time/Year/Category]

20min/2018/贋作風映像詩

自分の過去に向けられた“まなざし”はもはや現在形の体験ではありえず、 解釈によって幾らでも組み換えが可能であるがゆえに、 そのそれぞれに、今から新たな文脈を用意することができる。 私という肉体とレンズが通過した軌跡を、興味本位で眺めながら 私が所有する過去とは違った時制の“見世物”ができないだろうか。 「あ可よろし(あかよろし)」とは花札の、 赤い短冊に書かれた文字。 その出典があやふやなところも、私たちが普段「あのよろし」 と読んでしまうところも、どうも信用できない言葉だが、 意味は明快にあり、それを「あきらかによろしい」という。 一方的な自己肯定とは違うところで、 自分の過去を“よきもの”として楽しめるほどに 時間は経ったのだろうかと 異界(フィクション)と内界(リアル)との言葉を尽くす物語。

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[Artist]

日本大学大学院芸術学研究科映像芸術専攻修了。映像編集を生業とする。生まれたときは左利き、本を読むのが人の3倍遅い。活字よりも映像、映像よりも音楽が好きかもしれない。

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※掲載情報は公開当時のものです。

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