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銭政印 Zhengyin Qian

「記憶の露出」"Memory Unveiled"

2024-zhengyin-qian

[Time/Year/Category]

15min/2024/実験映画

捨てるほどの祖国は、果たしてあったのだろうか。

国家を愛せない。故郷の壁は、たった一つの赤い「拆」の字によって、取り壊されるという烙印を押された。けれど、その故郷は、今も私を静かに呼びつづける。拒む心とは裏腹に、家族の声、幼い日の光景、身体に染みついた記憶が、遠くから手招きをする。

ところが、私と故郷、あるいは現在と過去を繋ぐものは、なんだろう。
近代化の象徴である高速鉄道か。それとも、記憶の奥底から響く、誰かの声だろうか。

そして、いまここに立つ私は、ただ一つの身体なのか。
それとも、無数の記憶の光が露出し続ける、イメージの集積なのだろうか。

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[Artist]

中国出身。2022年日本大学大学院芸術学研究科映像芸術専攻修了。2023年から同大学院の博士課程に入り、今は寺山修司研究と苦戦する日々を過ごしている。たまには、実験音楽のライブ用のVJも作ったりしている。

 


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※掲載情報は公開当時のものです。

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